2012-05-14
島村楽器 × ローランド 2012年度版 コラボレーション電子ピアノ登場!
前回は“サックス工場へ潜入ぅ〜”って、サックスが作られる工場の生々しいシーン(?)をご紹介しましたので、少しは覚えていてくれる方がいることを期待して…、以前の記事をご覧になりたい方はこちら。
(と言っても、さすがに電子ピアノ工場には潜入できませんでした…。門番のおじさんに
止められて…笑)
「アコースティックな管楽器から、今回は電子ピアノって…大丈夫なの!?」という声が聞こえてきてますが、大丈夫です。私、こう見えても(と言っても、姿は見えてないですよね〜、残念っ!)電子ピアノの開発もやってるんです、はい。
電子ピアノはいつ頃作られて、どんな技術が使われているのか?
商品の内容を話す前に、ちょっと電子ピアノについてウンチクを言わせてくださいな。
「エッヘン!!」ではまず〜、
みなさん、日本で電子ピアノの原型が発売されたのって、いつ頃かわかりますか?
それは、1960年代なんです。そうなんです、意外でしょう!?
まだ50年くらいの歴史なんですよ。
グランドピアノの原型が作られたのが1709年と言いますので、電子ピアノの歴史はまだまだ浅いんですよね〜。
身の回りの物で電子技術の発展を説明するともっとわかるかな…。
例えば情報を相互伝達する手段って、その昔(と言っても、頃は原始時代…古!)は
「のろし」だったような…。
そうです。煙をあげる、あれです。狩で獲物が現れたときや、戦国時代では戦いの合図に使われたと聞いています。
(さすがにヒガシといえど、この時代には生きていませんでしたので…詳細は歴史小説で確認ねがいます)
それが、板片や紙に文字を書いた、いわゆる飛脚(“とびあし”ではない、“ひきゃく”と
読みますぞ)が運ぶ「手紙」になり、その後長い時間を経て「固定電話」、「トランシーバー」(現在おいちゃんと呼ばれる世代はみんな欲しかった憧れのアイテム…)、「FAX」が登場し、「携帯電話」、さらに今現在は「スマートフォン」になってきていますよね。
トランシーバーに憧れていた頃携帯電話の登場を予測できた人って、いるかな〜?
みなさんだって、携帯電話が出てきた頃、スマートフォンが出てくるなんて予想できましたぁ?
手紙から電話へ変わるのにかかった時間を考えたら、固定電話からスマートフォンへと変わった時間はゴミみたいなもんです。
でも、その短い間に凄いことができるようになってますよね。
つまり“電子”というキーワードは、短期間で驚くべき進化を遂げられる可能性を持ってるってことです。そのキーワードをもったものが電子ピアノ…まさしくそうなんです!
たかだか50年の歴史の電子ピアノが、驚くべき発展をしてきたのにはそういう拝啓..(汗)、
もとい…背景があったんです。
うん?「前フリが長い…?」
申し訳ございません…。
それでは気を取り直して 本題です!
進化したコラボレーション電子ピアノ登場!そのポテンシャルはいかに!?
このたび島村楽器は、ローランドさんとコラボレーションした電子ピアノの最新モデルを発売しました!
前モデルHP305GP、307GPは多くのお客様にご購入いただきベストセラーモデルだったのですが、今回のモデルはさらに進化していま〜す!!
進化している詳細はオンラインストアで確認いただければと思います。
これまでとは違う、進化のポイントは?
はい。色々あるのでひとつずつ話していったら朝、いや夜…になってしまいますので…
今回声を大にして言いたいのは…!!
新しく搭載された機能 「アコースティック・プロジェクション」というもの。
ローランドさんが電子技術を惜しみなく投入して開発されたものですが、
これが凄いんです!
「何が凄いの?」
はい。カンタンに言うと、グランドピアノの音場、つまり演奏者が座っている状態での体感する音を、限りなくグランドピアノのそれに近づけたもの。
生ピアノの音って、いろんな要素が組み合わされて聞こえてくるのはご存知かと思いますが、
…と言っていますが、こればっかりは実際にこのモデルの前に座って体感していただくしかありません。
ヘッドホンでは無理なんです。
スピーカーを通して出てくる音、そこが既に心地よい音場になっています。
また、正面から見た感じですが・・・どうです?音の表現力に合わせてシックで重厚感のあるデザインだと思いませんか?
こちらはHP505GP
こちらはHP507GP
これまでにない音場を体感するポイントは?
ここでヒガシから、より体感していただきやすいアドバイスを…!
できるだけ静かな状況が良いので、例えば、開店直後とか、閉店間際とかの時刻を見計らって来店してもらえれば、
電子ピアノの前に椅子を置いて、座ってくださいね。そして弾いてみたり、デモ曲を聞いてみたり…、
すると…ほらほらっ!!!
2月末に発売して既に多くの方が、この音場に魅入られてしまってます(笑)。
あなたも話しのネタに、是非この心地よいピアノの音場を体感してみませんか?
2012-05-07
音楽力をアップする「耳コピのすゝめ 」第11回 テンションとボサノバ
こんにちはサカウエです。突然ですがコレをご覧ください。
純粋に独自性のあるものというのは稀有であり、作品というのはすべてが過去に生み出されてきたものに影響されていると語っています。*1
音楽に関しても同じようですね。
リミックスだからパクリということではなく、歴史的な背景を説明しているのですが、パクリとインスパイアの境界は確かに微妙ではあります。
ここけっこう有名なサイトです。
他にもあのタランティーノ監督の「キルビル」も分析していたりして非常に面白いですね
このサイト。
でも確かにタランティーノ・ムービーは全編他の映画のオマージュだらけですが、だからといってその作品の価値が損なわれると言うことではないと思います。
ワタクシも耳コピしてるといつも感じるんですが、耳コピが単なる「パクリ」で終わらないように、常に意識していく必要があるなあと思いました。
ボサノバとテンション
さて前回はsus4、4度堆積和音といった少々マニアックな路線でございましたが、今回は耳コピに役立つ知識の続きとして「テンション」に付いてもう少々お話ししたいと思います。
「過度のテンション使用は、スパイス入れすぎと同じ」というお話を前にしましたけれども、テンションがないとそれっぽく聞こえない音楽ジャンルがジャズ以外にもありますね。
それはボサノバです。
ボサノバの大家アントニオ・カルロス・ジョビンの曲にはテンションとコードトーンの関係を説明する場合に最適な曲*2がございまして、それがかの有名なワン・ノート・サンバ「One Note Samba」です。
この曲にかぎらずジョビンの曲はとにかく多数のアーティストがカバー
(埋め込みできませんがお許しください)
洗練の極みと申しましょうか、余計なものが一切ないという珠玉のアレンジです。
ちなみにストリングス・アレンジはクラウス・オガーマンという人なんですが、
クレア・フィッシャー、ドン・セベスキーと並んでワタクシの尊敬する
超有名作・編曲家の一人です。
メロディーがたった一音で
この曲の一番の特徴はタイトルが表しているように、「メロディーがたった一つの音でできている」ってことですね。
(正しくはAメロは2つの音、Bメロでは音階が使われています)
オリジナル・バージョン(キーG)のAメロではOne Note(一音)は、
D音とG音、すなわち「レ」と「ソ」の音となります。
最初の8小節は「ンレッレ、レッレッレッッレッレー」、と確かに一音の
でもすごくおしゃれでかっこいいですよね?
次にジョビンのピアノのメロのボイシングを耳コピしてみましょう。
おーっオシャレな響きですねー。少々コードネームが複雑ですが、
どういう立場なのかを表したのがコレ。
前半
後半
というわけで、この曲は共通音(保持音)を使ったコード進行
になっているわけですね。
ペダルポイント
ことで変化をつけるという手法は、ペダルポイントといって様々な
バッハ G線上のアリア BWV 1068(ソプラノ・ペダルポイント応用)
Earth, Wind & Fire – September(イントロのギター:ずっとトップAですな)
Van Halen - Jump (ベース・ペダルポイント)
この曲はイントロだけでできてる曲ですねえ、歌はあとからとってつけた感じです。
Stravinsky Conducts Firebird(7:00から)
オイシイ音を選択するのが重要
ですね。
「One Note Samba」の場合のように、各コードのテンションだったり3rd、5thなどになるようなコード付けをするんです。
保持音がルート音になっちゃう配置は一般的には効果ないようです。
というわけで名曲「One Note Samba」はおそらくジョビンがピアノでコード進行を色々いじくっているうちに、自然にひらめいたんだと
(最初にやったもん勝ちかもしれませんね)
最後にボサノバの耳コピのコツですが、ボサにはだいたいナイロン弦ギターのバッキングが入っています。
ボサギターのバッキングは、ルート、3rd、7th、あとはテンション(大抵一つだけ)は大抵演奏しますから、そのあたりを念頭にコピーしていくのが良いと思います。
ボサの神様 João Gilberto !
というわけでそれではまた。
おまけ
ペダルポイントとは真逆の例ですが、ビートルズ、ヘイ・ジュード(3:45付近から)
ブラスセクションがルート音とまんまユニゾンで被っております。
後半ストリングスがC音を持続してはおりますが、非常に思い切った「男らしい」アレンジではないでしょうか。
音楽力をアップする「耳コピのすゝめ 」他の記事はこちら
2012-05-01
ルシアー駒木のギターよもやま話 その18「たまにはこんな記事も」
皆様こんにちは!!
寒さにはめっぽう強いのに花粉にはめっぽう弱い
ルシアー駒木(コマキ)です
いつもは難易度の高い修理や、こんなの治る(ルシアー的には「直る」ではないのです!)の?といった修理、特殊な改造等をご紹介し好評頂いております。
ですが実際には御依頼品全てが重症な訳ではありません(そりゃそうですね)。お問い合わせのご連絡を頂く内容も意外に軽症の物が多いのです。そこで今回は、皆様から日常的にお問い合わせの多い修理をご覧頂きます。是非参考にして下さいね!
さて、まずは最近特に依頼の多い「アコースティックギターのサドル交換」です。
この修理は多くの場合、楽器のTOP面が乾燥や弦の張力で歪んでしまい、弦高が下がった時に行ないます。「サドル交換してください」という依頼ではなく、「なんか弦高低くなったので見てください」という依頼で届いている訳です。早速見てみましょう。
これは弦高がかなり低くねっており、演奏が困難な状態でした。
ナットを見てみると「牛骨」のものがついていました。そこで、弦高を上げる目的の交換ですが、音質も考慮し、サドルも牛骨に揃えて製作する事にします。
上が元々のタスク、下がこれから加工する牛骨(オイル漬け)素材です。
このように仕上がりの形状を決めて手作業で作っていきます。
仕上がり目前ですね。
綺麗に磨いてサドルの完成。
弦を張って最終調整をすれば終了です。
仕上がりはこんな感じ。依頼目的であった弦高も適正になりました。
買ったときよりも弦高が低いなと感じているあなた!何故かビビリが増えてきたというあなた!このサドル交換で解決するかもしれませんよ〜
TOPが持ち上がって逆に弦高が上がる事もありますが、その場合には交換せずに削って対処出来る可能性があります。皆さんご自身の楽器を是非チェックしてみて下さい。
次に同じようにお問い合わせが多い「ナット交換」です。
ナットは消耗品。演奏すれば減ってしまいます。開放弦の音にビビリが出てきたらまずはナットの減りを疑います。
元はこれ。
外して、
新しいものを付けて加工、
完成です(端折り過ぎ?笑)
弦高に問題が無くても、ナットはチューニングやサウンドに大きく影響します。開放弦の音が劇的に良くなりますよ!!
チョーキングをするとチューニングがすぐに狂ってしまうそこのあなた!
チューニングするときにナットから「ピキン」と音がするあなた!
どれもナットが原因の可能性が高いですよ〜
さて、
ギターベースを使っていると、様々な木ネジが緩んでしまう事があります。エンドピンやピックガード等、経験ありませんか?
昔から「民間療法(笑)」として、爪楊枝を差し込んで穴をキツクする等の方法がありますが、結局それは応急処置にしかなりません。
これ見て下さい
ダボを使って綺麗に埋めます。
因みにダボは元の穴よりワンサイズ大きなものを使います。綺麗に穴を空けなおして埋める事で強度が得られる訳ですね!
出っ張りを取れば、
ガッチリつきました。
緩んでいるネジ、ありませんか??
最後に、これまた結構多い、見た目を変えたいという、修理・・・ではないですね、改造です。
これが元のピックガード。
交換用の材を用意して、
加工していきます。
ほーら、カッコイイ!!
元のピックガードも取っておけば、気分で変える事もできますね!
交換するのは糸巻き部分です。
穴を加工して、、、
見た目の変化は一目瞭然!!
今回は需要が多くシンプルなものばかりでしたが、にもかかわらず意外と知らない人も多い内容。
大きな修理は「しなければ演奏不能」なものが多いので、嫌でもやるしかないのですが、軽症のものほど使えてしまうだけに、そのままストレスを抱えて使い続けている方が多いようです。
まずは相談してみましょう。
それにイメチェンもなかなか良いでしょ!?軽症の修理ついでにイメチェンも一緒に御依頼頂いてはいかが??
少しでも気になる事があれば、とりあえず近くの島村楽器で聞いてみましょう!!
では!!!
ルシアー駒木でした。
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