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【五輪予選:U-23マレーシア×U-23日本】 ゴールラッシュで望みをつなぐ サッカーコラム J3 Plus+ 

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ホーム > 関塚ジャパン > 【五輪予選:U-23マレーシア×U-23日本】 ゴールラッシュで望みをつなぐ

【五輪予選:U-23マレーシア×U-23日本】 ゴールラッシュで望みをつなぐ | | このエントリーを含むはてなブックマーク |

■ アジア最終予選

ロンドン五輪のアジア最終予選の5試合目。3勝1敗のU-23日本代表は、クアラルンプールでU-23マレーシア代表と対戦した。マレーシアは4戦全敗で、すでにロンドン行きの可能性が消滅している。グループ首位を走るシリアも3勝1敗で勝ち点「9」を稼いでいるので、日本としてはできるだけ多くのゴールを奪って、得失点差で優位に立ちたい大事な試合となった。

日本は「4-2-3-1」。GK権田。DF酒井宏、濱田、鈴木、比嘉。MF山口蛍、扇原、齋藤学、東、原口。FW大迫。怪我のため、MF清武、MF山田直、MF山崎が離脱中で、MF大津もクラブの事情で召集できなかった。したがって、2列目は手薄となったが、MF原口がスタメン復帰し、横浜FMのMF齋藤学が初スタメンを飾った。ボランチもMF山村ではなくて、MF扇原をスタメンで起用。GK安藤、DF吉田、DF大岩、MF山本康、MF山村、FW杉本、FW永井がベンチスタートとなった。

■ ゴールラッシュで4勝目!!!

マレーシアはすでに消化試合だったが、スタジアムにはたくさんのサポーターが集まって、完全アウェーの中での試合となった。ピッチコンディションが悪かったことも影響し、序盤は、日本の中盤にミスが出てリズムをつかめなかったが、前半20分あたりを過ぎると、ワンタッチでのパスが回り始めて、マレーシアのディフェンスを崩すシーンが出てくる。

ただ、シュートまで持ち込むことはできず、嫌なムードになりかけたが、前半35分にMF東のスルーパスからMF原口がDFラインの裏でボールを受けると、相手DFと競ってこぼれてきたところを、DF酒井宏が右足でゴールに蹴りこんで待望の先制ゴールを奪う。さらに、前半44分に右サイドでフリーキックを得ると、MF扇原が蹴ったボールをFW大迫が頭で合わせて2点目を挙げる。FW大迫は五輪予選は初ゴールとなった。前半は2対0と日本がリードして折り返す。

これで気持ちの余裕が出た日本は、後半10分にもDF酒井宏が右サイドをえぐってクロスを入れると、後ろから飛び込んできたMF原口がボレーで決めて3点目を挙げる。さらに、後半15分にも、左サイドでDF比嘉が仕掛けてこぼれてきたボールをMF扇原が左足でシュートを放ち、GKがこぼしたところをMF齋藤学が押し込んで4点目を挙げる。その後も、何度かチャンスを作ったが、5点目のゴールを挙げることはできず、4対0で終了したが、難しいアウェーの試合に大勝して、ロンドン五輪出場に一歩近づいた。

■ ラストはバーレーン戦

このグループは、シリアと日本が首位争いをしているが、シリアと日本は得失点差も同じで、総得点の争いになっている。直接対決は残っていないので、バーレーンとマレーシアを相手にどこまで得点を稼ぐことができるかが焦点となったが、ひとまず4ゴールという結果を残して、得失点差を稼ぐことができた。欲を言うと、4対0になった後にも、何度かチャンスがあったので、5点目や6点目が欲しかったが、4対0というスコアはまずまずといえる。

シリア戦で敗れたことで、相当な危機感も生まれたようで、イレブンは気持ちの入ったプレーを見せた。マレーシアも、体を張って対抗しようとしてきたので、肉弾戦となって、接触プレーで痛む選手が多かったが、気持ちでも負けていなかった。シリアとの試合で引き分け以上に終わっていれば、5試合目を終えた時点で突破を決めることもできたが、大一番で負けたことで選手たちが発奮して、いい試合を見せてくれたので、敗戦も無駄ではなかったと思える。

この後、シリアがバーレーン(Away)と対戦するが、大勝することは考えにくいので、とりあえず、グループ首位で最終節を迎えることができるだろう。シリアは最終節でマレーシアと対戦するので、大量得点で勝利する可能性があるが、4点差ということで、シリアにもプレッシャーをかけることができた。

最終戦は、日本とバーレーンの試合の方が、先にスタートする予定なので、5節でシリアがバーレーンに勝ったら、自力でロンドン行きを決めることはできず、結果待ちとなる。したがって、バーレーン戦でもゴールラッシュが必要となるが、慌てて攻め急ぐことなく、日本らしいサッカーができれば結果はついてくるだろう。アウェーでシリアに敗れたことで、流れが悪くなってきたが、ある程度は払拭できたといえる。

■ 大きかったDF酒井宏のゴール

大きかったのは、前半35分のDF酒井宏の先制ゴールで、うまくMF原口をフォローして、ゴールに流し込んだ。マレーシアの攻撃はワンパターンだったので、全く怖さは感じなかったが、やはり、アウェーということで、何が起こるかは分からない。マレーシアの選手がシュートを放つだけで、大歓声となる雰囲気だったので、先制ゴールを許すと、勝ち点「3」も難しくなるところだったので、非常に大きなゴールだった。

立ち上がりは、マレーシアも飛ばし気味で、日本の最終ラインやボランチのところにプレッシャーをかけてきたが、暑さの影響なのか、そういうプランだったのかは分からないが、前半20分あたりから、日本のダブルボランチのところにプレッシャーがかからなくなった。その分、2列目の選手へのマークは厳しくて、ボランチや最終ラインの選手から2列目やトップの選手に入れるボールは高い精度を要求されたが、2列目の選手のところにきちんとしたボールが入ると、中盤の5人の距離感は良かったので、決定機につなげることができた。

この試合では、MF東のポジションがやや低めで、ボランチと前線のつなぎ役になったことも良かった。これまでは、縦のポジションチェンジが少なくて、ボランチと2列目の3人のポジションが固定されがちだった。したがって、ボランチの選手はビルドアップのところで苦労し、2列目の選手も相手にマークされた状態でしかボールを受けられなかったので、思うようにチャンスを作れなかったが、MF東が攻撃の潤滑油となった。

■ FW大迫が初ゴール

1トップに関しては、FW永井、FW大迫、FW杉本という3つの選択肢があったが、関塚監督はFW大迫を先発で起用した。シリアとのアウェー戦では、途中出場ながらいいプレーを見せていたので、期待感はあったが、前半44分にセットプレーからヘディングでゴールを決めて、試合の流れを決定付ける2点目のゴールを決めた。これまで、チャンスがありながらゴールが無くて、本人も苦しんでいたと思うが、これで吹っ切れるだろう。

また、久々の復帰となったMF原口も、初ゴールを記録した。立ち上がりから、左サイドでの仕掛けが威力を発揮していたが、先制ゴールのシーンでは、うまく相手をブロックしてDF酒井宏のゴールを演出し、後半10分には、DF酒井宏のクロスから3点目のゴールを挙げた。不祥事があって、逆風の中での代表戦となったので、プレッシャーは大きかったと思うが、見事に打ち勝ったと言える。

さらに、初スタメンとなったMF齋藤学も、後半15分にゴールを決めて、存在をアピールした。前半は右サイドに張り過ぎて、ボールに触ることができない時間帯もあったが、後半になると、周囲との連携も良くなって、チャンスに絡むようになった。ピッチ状態が悪かったので、持ち味のドリブル突破を見せるシーンは少なかったが、運動量は豊富で攻守に貢献した。最後の20分ほどは、疲れから、ガクッと動きが落ちたが、スタメンデビュー戦ということを考えると申し分ない出来だった。

■ 好プレーを見せたダブルボランチ

シリア戦で不安定だったダブルボランチも、効果的なプレーを見せた。MF山村がスタメンから外れて、MF扇原とMF山口蛍というセレッソコンビとなったが、息の合った連係を見せた。シリア戦では、MF山村が完全に試合から消えてしまって、ボランチから生きたパスが前線に出ることが無かったが、MF扇原のタイミングのいい縦パスがリズムを作った。ミドルパスの精度が低かった点はマイナスだが、2ゴールに絡んだ点も高く評価できる。

MF扇原に代わって後半途中から出場したMF山村も、前回よりはかなり良かった。相手のプレッシャーが弱まっていたこともあって、パスミスもなくて、味方をうまく操った。ただ、中途半端に上がっていくので、中盤にスペースを空けてしまう点は修正が必要で、マレーシアにカウンターを許す要因となった。

一方、フル出場となったMF山口蛍は、序盤こそミスが多かったが、後半になると運動量が増して、攻撃でも、守備でも、高い貢献を見せた。相手のカウンターにもしっかりと対応し、MOM級の働きだったといえる。関塚監督が五輪代表に抜擢した選手というと、MF濱田、MF扇原、MF山口蛍の3人の名前がまず挙がってくるが、MF山口蛍は、アジア大会と五輪予選を経験し、もっとも伸びた選手といえるだろう。





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